助言する側から、経営する側へ
― Veritas Philia のこと
税理士事務所を営むかたわら、私にはもう一つの顔があります。Veritas Philia株式会社(ヴェリタス・フィリア)の代表取締役として、自ら会社を経営していることです。今日は、その話を少しだけ。
なぜ、自分で会社を経営するのか
私は20年以上、上場企業の財務・税務の現場で「数字」と向き合い、いまは税理士として経営者の財務を支える仕事をしています。助言する立場としては、ひととおりの経験を積んできたつもりでした。
それでも、どこかでずっと感じていたことがあります。「本当に経営者の気持ちがわかっているだろうか」という問いです。資金繰りに眠れない夜、人を採用し、育て、ときに別れる決断、先の見えないなかで下すひとつの判断――そのリアルは、外から助言しているだけでは、本当のところは掴みきれない。
だからこそ、自分でも”経営する側”に立ってみようと考えました。それが、Veritas Philiaという会社を通じて、実際に事業を経営することにした理由です。
「Veritas Philia」という名前
Veritas はラテン語で「真実・誠実」、Philia はギリシャ語で「友愛」。「誠実と友愛で、企業を育てる(Truth with Humanity)」――これがVeritas Philiaに込めた理念です。
お気づきの方もいるかもしれません。私の税理士事務所が掲げる理念は「Satya Metta(サティヤ・メッタ)=誠実と慈愛」。表現こそ違いますが、根っこにある思いは同じです。誠実であること。そして、関わる人への温かさを忘れないこと。事務所も会社も、私にとっては同じ価値観の上に立っています。
それが、みなさまの支援にどう活きるか
自ら会社を経営してみて、改めて実感しています。経営とは、きれいな理屈だけでは動かないということを。数字の裏には、いつも人の意思決定と、その重みがあります。
- 「この投資は、来月の資金繰りに本当に耐えられるか」
- 「この数字を、社員にどう伝え、どう動いてもらうか」
- 「攻めるべきか、守るべきか」
こうした問いに、“助言する側”としてだけでなく、”経営する側”としても向き合っていること。それが、私の支援を机上論から遠ざけてくれていると感じています。経営者と同じ目線で、同じ重さで、数字を一緒に読み解く。それが私の目指す社外CFOのかたちです。
助言する側と、経営する側。その両方に立つからこそお渡しできる価値を、これからも磨いていきます。

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